CRM(顧客管理)ツール おすすめ5選|個人事業主・小規模チーム向けに徹底比較

CRM(顧客管理)ツールのダッシュボード画面イメージ

「どのCRMを選べばいいの?」を5分で解決

個人事業主や小規模チームで事業を運営していると、「お客様の情報がバラバラで管理しきれない」「営業の進捗が見えづらい」「過去のやり取りを探すのに時間がかかる」といった悩みを抱えていませんか?

顧客管理システム(CRM)を導入すれば、こうした課題を一気に解決できます。しかし、Salesforce、Zoho CRM、HubSpotなど、数多くのCRMツールが存在し、「結局どれが自分に合うのか分からない」という声もよく聞きます。

この記事では、個人事業主や小規模チーム(5〜20名程度)に特化して、おすすめのCRMツール5選を徹底比較します。この記事を読めば、あなたのビジネスに最適なCRMがどれか、5分で判断できるようになります。

比較の前提と選定基準

今回の比較では、以下の観点を重視してツールを選定しました。

  • 料金の手頃さ:個人事業主や小規模チームでも導入しやすい価格帯か
  • 使いやすさ:ITに詳しくない人でも直感的に操作できるか
  • 日本語対応:管理画面やサポートが日本語で提供されているか
  • 機能の充実度:顧客情報管理だけでなく、営業支援(SFA)やマーケティング機能も備えているか
  • 無料プラン・トライアルの有無:試してから導入を判断できるか
  • 他ツールとの連携:Gmail、Slack、会計ソフトなど、日常的に使うツールと連携できるか

これらの基準をもとに、2025年時点で特におすすめできる5つのCRMツールを厳選しました。

CRMツール比較一覧表

ツール名 月額料金(最小プラン) 無料プラン 日本語対応 主な用途 おすすめ対象
HubSpot CRM 無料〜 あり(永久無料) 営業・マーケティング統合 初めてCRMを使う人
Zoho CRM 1,680円/ユーザー あり(15日間) 営業管理・カスタマイズ コスパ重視の小規模チーム
Salesforce(Starter Suite) 3,000円/ユーザー なし(30日間トライアル) 営業・サポート統合 将来的に拡張を見据える企業
kintone 780円/ユーザー(5名〜) あり(30日間) 業務アプリ作成・カスタマイズ 独自の業務フローがある企業
Square CRM 無料〜 あり(永久無料) 小売・飲食店向け顧客管理 店舗ビジネスを運営している人

各ツールの詳細解説

1. HubSpot CRM

概要と特徴
HubSpot CRMは、世界中で利用されているマーケティング・営業統合型のCRMツールです。無料プランが永久に使える点が最大の魅力で、顧客情報管理、取引パイプライン、メール追跡、フォーム作成など、基本的な機能がすべて揃っています。

こんな人におすすめ

  • 初めてCRMを導入する個人事業主や小規模チーム
  • マーケティングと営業を一元管理したい人
  • まずは無料で試してから有料プランを検討したい人

料金プラン

  • 無料プラン:0円(ユーザー数無制限、基本機能)
  • Starter:月額2,160円/2シート〜(自動化、レポート機能追加)
  • Professional:月額12,000円/5シート〜(高度な自動化、カスタムレポート)

メリット

  • 無料プランでもユーザー数無制限で利用可能
  • 直感的なUIで初心者でも使いやすい
  • マーケティングオートメーション(MA)機能も統合されている
  • Gmail、Outlook、Slackなどとの連携が豊富

注意点・デメリット

  • 高度な機能を使うには有料プランが必要
  • カスタマイズ性は他のツールに比べるとやや劣る

2. Zoho CRM

概要と特徴
Zoho CRMは、コストパフォーマンスに優れたCRMツールで、中小企業に人気があります。営業管理に特化しつつ、マーケティングや在庫管理など、周辺機能も充実しています。カスタマイズ性が高く、自社の業務フローに合わせて柔軟に設定できます。

こんな人におすすめ

  • コストを抑えつつ高機能なCRMを使いたい小規模チーム
  • 営業活動の進捗管理を徹底したい人
  • 既存のZoho製品(Zoho Mail、Zoho Booksなど)を使っている人

料金プラン

  • スタンダード:月額1,680円/ユーザー(基本的な営業管理機能)
  • プロフェッショナル:月額2,760円/ユーザー(在庫管理、予測分析)
  • エンタープライズ:月額4,800円/ユーザー(高度な自動化、AI機能)
  • 無料トライアル:15日間

メリット

  • 月額1,680円から利用可能とコスパが良い
  • 営業活動の可視化・分析機能が充実
  • AIアシスタント「Zia」が商談の優先順位を提案してくれる
  • Zoho製品群との連携がスムーズ

注意点・デメリット

  • 初期設定がやや複雑で、慣れるまで時間がかかる
  • 日本語サポートの対応時間が限られている

3. Salesforce(Starter Suite)

概要と特徴
Salesforceは、世界・国内でトップシェアを誇るCRMツールです。従来は大企業向けのイメージが強かったものの、2024年に登場した「Starter Suite」により、小規模チームでも月額3,000円/ユーザーから利用できるようになりました。営業管理とカスタマーサポート機能が統合されており、将来的な拡張性も抜群です。

こんな人におすすめ

  • 将来的に事業拡大を見据えている企業
  • 営業とカスタマーサポートを一元管理したい人
  • 業界標準のツールを使いたい人

料金プラン

  • Starter Suite:月額3,000円/ユーザー(営業・サポート統合)
  • Pro Suite:月額12,000円/ユーザー(売上予測、見積書作成機能)
  • 無料トライアル:30日間

メリット

  • 世界標準のCRMで信頼性が高い
  • 営業管理とカスタマーサポート機能が統合されている
  • AIによる売上予測や分析機能が強力
  • 豊富な連携アプリ(AppExchange)で機能拡張が可能

注意点・デメリット

  • 他のツールに比べると料金がやや高め
  • 高度な機能を使いこなすには学習コストがかかる

4. kintone

概要と特徴
kintoneは、サイボウズが提供する業務アプリ作成プラットフォームです。CRM専用ツールではありませんが、ノーコードで顧客管理システムを自由にカスタマイズできる点が魅力です。顧客管理だけでなく、案件管理、タスク管理、日報など、さまざまな業務アプリを一つのプラットフォームで作成・管理できます。

こんな人におすすめ

  • 自社の業務フローに合わせてCRMをカスタマイズしたい人
  • 顧客管理以外の業務アプリも一元管理したい小規模チーム
  • 既存のExcel管理からステップアップしたい人

料金プラン

  • ライトコース:月額780円/ユーザー(5名以上、軽量利用)
  • スタンダードコース:月額1,500円/ユーザー(5名以上、全機能利用可能)
  • 無料トライアル:30日間

メリット

  • ノーコードで自由にカスタマイズ可能
  • 顧客管理以外の業務アプリも作成できる
  • 日本企業が開発しているため、日本語サポートが充実
  • プラグインやAPI連携で機能拡張が可能

注意点・デメリット

  • 最低5ユーザーから契約が必要(個人事業主には不向き)
  • CRM専用ツールではないため、営業特化機能はやや弱い

5. Square CRM

概要と特徴
Square CRMは、決済サービス「Square」が提供する店舗ビジネス向けのCRMツールです。POSレジと連携し、購買履歴や来店頻度を自動で記録できるため、小売店や飲食店に最適です。無料で利用でき、顧客情報をもとにメールやSMSでマーケティング施策を実施できます。

こんな人におすすめ

  • 小売店、飲食店、美容室などの店舗ビジネスを運営している人
  • Squareの決済サービスを既に使っている人
  • 顧客の購買履歴を管理してリピーターを増やしたい人

料金プラン

  • 無料プラン:0円(基本的な顧客管理、メールマーケティング)
  • 有料オプション:メールマーケティング機能の拡張(月額数千円〜)

メリット

  • 無料で顧客情報を自動管理できる
  • Square POSレジと連携し、購買履歴が自動記録される
  • メールやSMSでリピーター施策を実施できる
  • 操作が簡単で、ITに詳しくなくても使いやすい

注意点・デメリット

  • 店舗ビジネス以外には向かない
  • 営業管理機能(SFA)はほぼ無い

用途・タイプ別おすすめ

ここまで5つのCRMツールを紹介しましたが、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いでしょう。以下では、用途やタイプ別におすすめのツールを整理します。

とにかくコスパ重視なら

→ HubSpot CRM(無料プラン)またはZoho CRM

無料で使えるHubSpot CRMが最もコスパに優れています。ただし、より高度な営業管理機能が必要なら、月額1,680円で利用できるZoho CRMも検討しましょう。

機能の充実度で選ぶなら

→ Salesforce(Starter Suite)

営業管理、カスタマーサポート、売上予測など、幅広い機能を網羅しています。将来的に事業を拡大する予定がある場合は、Salesforceを選ぶと安心です。

初心者・初めてのCRM導入なら

→ HubSpot CRM

無料で始められ、直感的なUIで使いやすいHubSpot CRMが最適です。まずは無料プランで試してみて、必要に応じて有料プランに移行できます。

自社の業務フローに合わせてカスタマイズしたいなら

→ kintone

ノーコードで自由にカスタマイズできるkintoneがおすすめです。顧客管理以外の業務アプリも一元管理できるため、業務全体の効率化が図れます。

店舗ビジネス(小売・飲食)を運営しているなら

→ Square CRM

Square POSレジと連携し、購買履歴を自動管理できるSquare CRMが最適です。リピーター施策にも活用できます。

よくある質問・迷いポイントQ&A

Q1. 無料プランだけで十分ですか?

A. 個人事業主や小規模チーム(5名以下)であれば、HubSpot CRMやSquare CRMの無料プランでも十分な場合が多いです。ただし、営業活動の自動化や高度なレポート機能が必要になったら、有料プランへの移行を検討しましょう。

Q2. 日本語対応しているCRMはどれですか?

A. 今回紹介した5つのツールはすべて日本語対応しています。特にkintoneは日本企業が開発しているため、日本語サポートが最も充実しています。

Q3. 他のツール(Gmail、Slack、会計ソフトなど)と連携できますか?

A. はい、ほとんどのCRMツールがGmail、Outlook、Slack、Zoomなどの主要ツールと連携可能です。特にHubSpot CRMとSalesforceは連携アプリが豊富で、Zapierやmakeなどの自動化ツールとも連携できます。

Q4. CRMの乗り換えは簡単ですか?

A. データのエクスポート・インポート機能があるため、基本的には乗り換え可能です。ただし、データの形式を整える作業が必要になる場合があります。最初から長期的に使えるツールを選ぶことをおすすめします。

Q5. CRMを導入すると、営業の進捗管理が本当に楽になりますか?

A. はい、CRMを導入することで、案件の進捗状況、次にやるべきアクション、過去のやり取り履歴などが一目で分かるようになります。特に、複数人で営業活動を行っている場合は、情報共有がスムーズになり、業務効率が大幅に向上します。

Q6. 無料プランと有料プランの違いは何ですか?

A. 一般的に、無料プランでは基本的な顧客管理機能が使えますが、有料プランでは以下のような機能が追加されます。

  • 営業活動の自動化(メール自動送信、タスク自動割り当てなど)
  • 高度なレポート・分析機能
  • カスタマイズ性の向上
  • ユーザー数の増加
  • 優先サポート

まとめ:結局どれを選ぶべきか

CRMツールは、あなたのビジネスの規模や用途に応じて選ぶことが大切です。以下にタイプ別のおすすめをまとめます。

  • 初めてCRMを使う人 → HubSpot CRM
    無料で始められ、使いやすさも抜群。まずはここから試してみましょう。
  • コスパ重視の小規模チーム → Zoho CRM
    月額1,680円から利用でき、営業管理機能が充実。コストを抑えつつ本格的なCRMを導入したい方に最適。
  • 将来的に拡張を見据える企業 → Salesforce(Starter Suite)
    業界標準のツールで、営業・サポート・売上予測まで一元管理できます。
  • 自社の業務フローに合わせてカスタマイズしたい → kintone
    ノーコードで自由にカスタマイズ可能。顧客管理以外の業務アプリも作成できます。
  • 店舗ビジネスを運営している → Square CRM
    POSレジと連携し、購買履歴を自動管理。リピーター施策にも活用できます。

どのツールも無料トライアルや無料プランがあるので、まずは実際に触ってみて、自分のビジネスに合うかどうかを確認することをおすすめします。CRMを上手に活用して、顧客管理と営業活動を効率化していきましょう!