オンラインホワイトボード・コラボレーションツール おすすめ5選|個人事業主・小規模チーム向けに徹底比較

オンラインホワイトボードツールを使ってチームでコラボレーションする様子

リモートワークで「どのホワイトボードツールを選べばいいかわからない」と悩んでいませんか?

リモートワークやハイブリッドワークが当たり前になった今、チームでアイデアを出し合ったり、プロジェクトの全体像を視覚化したりする場面で、オンラインホワイトボードツールの需要が急速に高まっています。

しかし、Miro、FigJam、Mural、Microsoft Whiteboard、Canvaホワイトボードなど、さまざまなツールが登場しており、「結局どれを選べばいいの?」「無料プランで十分なの?」「自分のチームに合うのはどれ?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、個人事業主や小規模チーム向けに、主要なオンラインホワイトボードツール5選を徹底比較します。各ツールの特徴、料金プラン、メリット・デメリットを整理し、あなたのチームに最適なツールを5分で判断できるようにサポートします。

比較の前提と選定基準

今回の比較では、以下の6つの観点を重視してツールを評価しました。

  • 料金プラン:無料プランの有無、有料プランのコストパフォーマンス
  • 使いやすさ:初心者でも直感的に操作できるか、学習コストはどの程度か
  • 機能の充実度:テンプレート、図形描画、リアルタイムコラボレーション機能など
  • 日本語対応:UIやサポートが日本語に対応しているか
  • 連携ツール:Slack、Zoom、Google Workspaceなど他ツールとの連携性
  • チームサイズへの適応:個人〜小規模チーム(5〜20名程度)での利用に向いているか

これらの基準をもとに、実務でよく使われる代表的な5つのツールをピックアップしました。

オンラインホワイトボードツール比較一覧表

ツール名 無料プラン 有料プラン(月額) 日本語対応 主な用途 おすすめユーザー
Miro ○(3ボードまで) $8/ユーザー〜 ブレスト、ワークショップ、プロジェクト管理 多機能を求めるチーム
FigJam ○(3ファイルまで) $3/ユーザー〜 デザイン、UI/UX設計、ブレスト デザイナー、Figmaユーザー
Mural ×(トライアルのみ) $9.99/ユーザー〜 ワークショップ、戦略立案、チームビルディング ワークショップ主催者
Microsoft Whiteboard ○(Microsoft 365ユーザー) Microsoft 365に含まれる 会議メモ、簡易ブレスト Microsoft 365ユーザー
Canvaホワイトボード ○(無制限) $14.99/月〜(Canva Pro) ビジュアル重視のブレスト、プレゼン資料作成 デザイン初心者、個人事業主

各ツールの詳細解説

1. Miro(ミロ)

概要と特徴
Miroは、世界中で6,000万人以上のユーザーに利用されているオンラインホワイトボードツールの代表格です。無限に広がるキャンバスに付箋、図形、画像、動画などを自由に配置でき、リアルタイムで複数人が同時編集できます。テンプレートが2,000種類以上と豊富で、ブレインストーミング、カスタマージャーニーマップ、アジャイル開発のボード管理など、さまざまな用途に対応しています。

こんな人におすすめ

  • 多機能で柔軟性の高いツールを求めている
  • ブレストだけでなく、プロジェクト管理やワークショップにも使いたい
  • Slack、Zoom、Microsoft Teamsなど他ツールとの連携を重視する

料金プラン

  • 無料プラン:3つのボードまで作成可能、無制限のメンバー招待
  • Starterプラン:$8/ユーザー/月(年払い)、無制限のボード作成
  • Businessプラン:$16/ユーザー/月(年払い)、プライベートボード、外部ゲスト管理など

メリット

  • テンプレートが豊富で、さまざまなフレームワークに対応
  • Zoom、Slack、Google Driveなど100以上のアプリと連携可能
  • 日本語UIが完全対応、サポートも充実

注意点・デメリット

  • 無料プランは3ボードまでと制限が厳しい
  • 高機能ゆえに初心者には操作が複雑に感じる場合がある

2. FigJam(フィグジャム)

概要と特徴
FigJamは、デザインツールFigmaが提供するオンラインホワイトボードです。Figmaとシームレスに連携できるため、デザイナーやUI/UXチームに特に人気があります。ペンツール(マーカー)の描画感が滑らかで、手書き風の温かみのある表現が得意です。また、スタンプやリアクション機能が豊富で、楽しくコラボレーションできる工夫が凝らされています。

こんな人におすすめ

  • Figmaをすでに使っているデザインチーム
  • UI/UX設計やワイヤーフレーム作成に活用したい
  • コストを抑えたい個人事業主やスタートアップ

料金プラン

  • 無料プラン:3つのFigJamファイルまで、無制限のコラボレーター
  • FigJam Professionalプラン:$3/ユーザー/月(年払い)、無制限のファイル作成
  • Figma Professionalプラン:$12/ユーザー/月、FigmaとFigJam両方が使える

メリット

  • 有料プランが月額$3〜と非常に安価
  • Figmaとの連携がスムーズで、デザインワークフローが効率化
  • 描画ツールが滑らかで、手書き感覚で使える

注意点・デメリット

  • Miroに比べるとテンプレートやフレームワークが少なめ
  • デザイン以外の用途(戦略立案、複雑なプロジェクト管理)ではやや物足りない

3. Mural(ミューラル)

概要と特徴
Muralは、「ひらめきの可視化」をコンセプトに開発されたオンラインホワイトボードです。ワークショップやデザイン思考のセッションに特化しており、ファシリテーター向けの機能が充実しています。タイマー機能、投票機能、プライベートモード(他の参加者に見えない状態で作業できる)など、ワークショップ進行をサポートする独自機能が豊富です。

こんな人におすすめ

  • ワークショップやデザイン思考のセッションを頻繁に開催する
  • ファシリテーターとして参加者の意見を効率的に集約したい
  • 戦略立案やチームビルディングに活用したい

料金プラン

  • 無料プラン:なし(30日間の無料トライアルあり)
  • Teamプラン:$9.99/ユーザー/月(年払い)
  • Businessプラン:カスタム料金(要問い合わせ)

メリット

  • ワークショップ向けの機能(タイマー、投票、プライベートモード)が充実
  • フレームワークやテンプレートが豊富
  • ファシリテーター視点で設計されており、進行がスムーズ

注意点・デメリット

  • 無料プランがないため、継続利用にはコストがかかる
  • 日常的なブレストには少しオーバースペックかもしれない

4. Microsoft Whiteboard(マイクロソフト ホワイトボード)

概要と特徴
Microsoft Whiteboardは、Microsoft 365に含まれる無料のオンラインホワイトボードツールです。Teamsの会議中にそのまま起動できるため、Microsoft環境をすでに使っているチームには非常に便利です。シンプルな設計で、手書き入力、付箋、画像挿入など基本機能を押さえており、会議メモや簡単なブレストに適しています。

こんな人におすすめ

  • Microsoft 365(Teams、Outlook、OneDriveなど)をすでに利用している
  • 会議中にサッと使える軽量なツールが欲しい
  • 追加コストをかけずに始めたい

料金プラン

  • 無料:Microsoft 365ユーザーは追加費用なしで利用可能
  • Microsoft 365のプラン:$6〜$12.50/ユーザー/月(Business Basic〜Business Standard)

メリット

  • Microsoft 365ユーザーなら追加コストなしで利用できる
  • Teamsとの連携がスムーズで、会議中にすぐ使える
  • UIがシンプルで操作が簡単

注意点・デメリット

  • テンプレートや高度な機能はMiroやMuralに比べて少ない
  • 本格的なワークショップやプロジェクト管理には物足りない

5. Canvaホワイトボード

概要と特徴
Canvaホワイトボードは、デザインプラットフォームCanvaが提供するオンラインホワイトボード機能です。Canvaの豊富なデザイン素材(イラスト、写真、フォントなど)を自由に使えるため、ビジュアル重視のブレストやプレゼン資料作成に向いています。無料プランでも無制限にホワイトボードを作成でき、個人事業主やデザイン初心者に優しい設計です。

こんな人におすすめ

  • デザイン性の高いホワイトボードを作りたい
  • ブレストの内容をそのままプレゼン資料に転用したい
  • Canvaをすでに使っており、追加ツールを増やしたくない

料金プラン

  • 無料プラン:無制限のホワイトボード作成、基本的なデザイン素材
  • Canva Proプラン:$14.99/月(年払いで割引あり)、プレミアム素材・機能が使い放題
  • Canva for Teamsプラン:$29.99/月(5名まで)、チームコラボレーション機能強化

メリット

  • 無料プランでも無制限にホワイトボードを作成できる
  • Canvaの豊富なデザイン素材が使えるため、見栄えの良いボードが作れる
  • ホワイトボードからプレゼン資料への変換が簡単

注意点・デメリット

  • コラボレーション機能はMiroやFigJamに比べてやや弱い
  • 本格的なワークショップやアジャイル開発には向かない

用途・タイプ別おすすめツール

ここまでの比較を踏まえて、あなたのチームやニーズに合ったツールを提案します。

とにかくコスパ重視なら → FigJam

月額$3〜という圧倒的な安さで、基本的なホワイトボード機能をしっかり使えます。デザインチームでなくても、コストを抑えたいスタートアップや個人事業主におすすめです。

機能の充実度で選ぶなら → Miro

テンプレート2,000種類以上、100以上のアプリ連携など、多機能さではNo.1。ブレストだけでなく、プロジェクト管理やカスタマージャーニーマップ作成など幅広い用途に対応できます。

ワークショップ・ファシリテーション重視なら → Mural

タイマー、投票、プライベートモードなど、ワークショップ進行に特化した機能が充実。デザイン思考やアジャイルのセッションを頻繁に行うチームに最適です。

Microsoft環境をすでに使っているなら → Microsoft Whiteboard

Teams会議中にワンクリックで起動でき、追加コストもゼロ。シンプルで軽量なので、会議メモや簡単なブレストにはこれで十分です。

デザイン性・ビジュアル重視なら → Canvaホワイトボード

Canvaの豊富なデザイン素材を使って、見栄えの良いホワイトボードを作成できます。ブレストの内容をそのままプレゼン資料に変換したい人にもおすすめです。

よくある質問・迷いポイントQ&A

Q1. 無料プランだけで十分使える?

A. 用途によります。個人での利用や、月に数回のブレスト程度なら無料プランで十分です。ただし、Miroは3ボードまで、FigJamは3ファイルまでと制限があるため、継続的に使う場合は有料プランを検討しましょう。Canvaホワイトボードは無料プランでも無制限に作成できるため、コストを抑えたい方には特におすすめです。

Q2. 日本語対応しているツールはどれ?

A. Miro、Microsoft Whiteboard、Canvaホワイトボードは日本語UIに完全対応しており、サポートも日本語で受けられます。FigJamとMuralも基本的な日本語表示には対応していますが、一部英語表記が残っている場合があります。

Q3. チーム全員が初心者でも使える?

A. Microsoft WhiteboardCanvaホワイトボードはシンプルな設計で、ITリテラシーが高くないメンバーでも直感的に使えます。Miroは高機能ですが、テンプレートが豊富なので、テンプレートを活用すれば初心者でもすぐに使い始められます。

Q4. ツールの乗り換えは簡単?

A. ほとんどのツールはPDF、PNG、CSVなどの形式でエクスポートできるため、基本的なデータ移行は可能です。ただし、ツール固有の機能(Miroのフレームワークテンプレート、Muralの投票機能など)はそのまま移行できない場合があります。最初から長期利用を見据えて選ぶことをおすすめします。

Q5. ZoomやSlackと連携できる?

A. MiroはZoom、Slack、Microsoft Teams、Google Driveなど100以上のアプリと連携できます。FigJamMuralも主要なWeb会議ツールとは連携可能です。Microsoft WhiteboardはTeamsとの連携が最もスムーズです。

Q6. セキュリティは大丈夫?

A. すべてのツールがSSL暗号化通信、二段階認証、GDPR対応などの基本的なセキュリティ対策を実施しています。企業利用の場合は、有料プランでプライベートボード機能やアクセス権限管理が使えるツール(Miro、Mural)を選ぶと安心です。

まとめ:結局どれを選ぶべきか

オンラインホワイトボードツールは、どれも優れた製品ですが、用途やチームの特性によって最適な選択肢は変わります。以下を参考に、あなたのチームに合ったツールを選んでみてください。

  • 多機能で柔軟性が高いツールを求めるなら → Miro
  • コスパ重視、特にデザインチームなら → FigJam
  • ワークショップやファシリテーションに特化するなら → Mural
  • Microsoft 365をすでに使っていて、追加コストを抑えたいなら → Microsoft Whiteboard
  • デザイン性とビジュアルを重視するなら → Canvaホワイトボード

まずは無料プランやトライアルを試してみて、チームの反応を見ながら導入を検討するのがおすすめです。どのツールも基本的な操作は直感的なので、実際に触ってみることで「自分たちに合っているか」がすぐにわかるはずです。

オンラインホワイトボードを活用して、リモートワークでもクリエイティブで生産的なコラボレーションを実現しましょう!