Asanaレビュー|プロジェクト管理・タスク管理で何ができる?どんな人に向いているか

Asanaレビュー|プロジェクト管理・タスク管理で何ができる?どんな人に向いているか

「プロジェクトが増えてきて、どのタスクが今どこまで進んでいるのか把握できなくなってきた」「チームメンバーとのやり取りが散らばってしまって、情報共有がうまくいかない」「締め切りを過ぎてから気づくことが多い」——こんな悩みを抱えていませんか?

Asana(アサナ)は、そんなプロジェクト管理とタスク管理の課題を一元的に解決できるワークマネジメントツールです。特に、個人事業主から小規模チーム、さらには中堅企業まで、幅広い規模で活用されています。

この記事では、Asanaで具体的に何ができるのか、どんな人に向いているのか、実際に使ってみて感じたメリットとデメリットを含めて、3分で判断できるようにまとめました。

Asanaの概要と基本情報

Asanaは、アメリカ・カリフォルニア州のAsana, Inc.が提供するワークマネジメントツールです。2008年にFacebookの共同創業者ダスティン・モスコビッツ氏とジャスティン・ローゼンスタイン氏によって設立され、現在では世界中で数百万人のユーザーが利用しています。

どんなカテゴリのツールか

Asanaは、プロジェクト管理・タスク管理・チームコラボレーションを一元的に行えるワークマネジメントツールです。単なるタスク管理ツールではなく、プロジェクト全体の進捗を可視化し、チーム全体の生産性を向上させることを目的としています。

代表的なユースケース

  • プロジェクトの進捗管理:複数のプロジェクトを並行して進める際に、各タスクの進捗状況を一元管理
  • チーム内のタスク共有:誰が何をいつまでにやるのかを明確にして、重複や漏れを防ぐ
  • 目標管理(OKR):組織やチームの目標を設定し、進捗をトラッキング
  • アジャイル開発:スプリントやバックログの管理をボード形式で実施
  • マーケティングキャンペーン管理:複数のキャンペーンを並行して管理し、締め切りを厳守
  • イベント運営:複数の関係者とタスクを共有しながら進行

料金・対応言語・提供形態

Asanaには以下の4つの料金プランがあります(2025年1月時点):

プラン名 月額料金(年払い) 主な機能
Personal(無料) 0円 最大10名まで、無制限のタスク・プロジェクト、リスト・ボード・カレンダービュー
Starter 約1,475円/ユーザー タイムライン(ガントチャート)、フォーム、カスタムフィールド、無制限のダッシュボード
Advanced 約2,950円/ユーザー ポートフォリオ、目標(ゴール)、ワークロード管理、高度な検索とレポート、承認機能
Enterprise 要問い合わせ エンタープライズレベルのセキュリティ、SAML認証、専任サポート、データエクスポート

対応言語:日本語を含む30以上の言語に対応しています。UIも完全に日本語化されており、日本のユーザーにも使いやすいです。

提供形態:Webブラウザ版、デスクトップアプリ(Windows / Mac)、モバイルアプリ(iOS / Android)で利用可能です。すべてのデバイスでリアルタイムに同期されます。

主な機能とできること

Asanaには多彩な機能が搭載されていますが、実務でよく使う主要な機能をピックアップして紹介します。

1. 複数のビュー形式でプロジェクトを管理

Asanaの最大の特徴は、同じプロジェクトを複数の視点で見られることです。

  • リストビュー:タスクを一覧で表示。シンプルで見やすく、細かいタスク管理に最適
  • ボードビュー(カンバン):未対応・進行中・完了などのステータスごとにカードを並べて視覚的に管理
  • カレンダービュー:締め切りベースでタスクをカレンダー形式で表示
  • タイムラインビュー(ガントチャート):タスクの依存関係やスケジュールを時系列で表示(有料プラン)
  • ワークロードビュー:チームメンバーの作業量を可視化して、負荷を分散(有料プラン)

実務だとこう使う:たとえば、デザイナーは「カンバンボード」で作業の進捗を管理し、プロジェクトマネージャーは「タイムラインビュー」で全体のスケジュールを把握するなど、役割に応じて最適な表示形式を選べます。

2. タスクの詳細管理とコラボレーション

各タスクには、以下のような詳細情報を設定できます:

  • タスク名・説明
  • 担当者(複数設定可能)
  • 期限・開始日
  • 優先度(カスタムフィールドで設定可能)
  • サブタスク(チェックリスト形式)
  • 添付ファイル(最大100MBまで、無料プランでも可能)
  • コメント(@メンションでチームメンバーに通知)
  • 依存関係(このタスクが完了しないと次のタスクが始められない、など)

実務だとこう使う:たとえば、「ウェブサイトのデザイン修正」というタスクに、デザイナーがモックアップを添付し、ディレクターがコメントでフィードバックを残すことで、メールやチャットツールを使わずにAsana内で完結できます。

3. 自動化(ルール機能)

Asanaには自動化ルールが用意されており、定型的な作業を自動化できます(有料プランで利用可能)。

  • タスクが「完了」になったら、次のタスクを自動作成
  • 特定のカスタムフィールドが変更されたら、担当者に通知
  • 期限が近づいたら、担当者にリマインド通知
  • タスクが特定のセクションに移動したら、自動でラベルを追加

実務だとこう使う:たとえば、「デザインレビュー」が完了したら、自動的に「コーディング」タスクをエンジニアに割り当てる、といった使い方ができます。

4. 100以上の外部ツールとの連携

Asanaは、以下のような主要なビジネスツールと連携できます:

  • Slack:Slack上でAsanaのタスクを作成・更新・通知
  • Google Workspace:Gmail、Google Drive、Google Calendarと連携
  • Microsoft 365:Outlook、Teams、OneDriveと連携
  • Zoom:ミーティングのアクションアイテムをAsanaのタスクに変換
  • Adobe Creative Cloud:デザインファイルをAsanaから直接プレビュー
  • GitHub / GitLab:コードのコミットやプルリクエストとタスクを紐づけ

実務だとこう使う:たとえば、Slackで「このタスク、来週までにお願いします」とメンションされたら、その内容をAsanaのタスクとして自動登録し、締め切りを設定する、といった使い方ができます。

5. カスタムフィールドとテンプレート

Asanaでは、プロジェクトごとにカスタムフィールドを追加できます。たとえば、「優先度」「ステータス」「予算」「進捗率」など、自分たちの業務に合わせた項目を設定可能です。

また、よく使うプロジェクト構成をテンプレートとして保存しておけば、同じ形式のプロジェクトを繰り返し作成する際に便利です。

実務だとこう使う:たとえば、毎月のマーケティングキャンペーンを同じ構成で管理する場合、テンプレートから一発でプロジェクトを作成し、タスクや期限だけを調整すれば、すぐにスタートできます。

実際に触ってわかったメリット

ここからは、実際にAsanaを使ってみて感じた具体的なメリットを紹介します。

1. UIがシンプルで直感的に使える

Asanaの最大の魅力は、シンプルで洗練されたUIです。プロジェクト管理ツールは機能が多すぎて使いこなせないことが多いのですが、Asanaは必要な機能に素早くアクセスでき、初めて使う人でも迷いません。

どんな人にとってメリットか:複雑なツールに慣れていない個人事業主や小規模チーム、デザイナーやマーケターなど、非エンジニア職の方にも使いやすいです。

2. 無料プランでも基本機能が充実している

Asanaの無料プラン(Personal)は、最大10名まで利用でき、以下のような機能が使えます:

  • 無制限のタスク・プロジェクト作成
  • リスト・ボード・カレンダービュー
  • ファイルアップロード(100MBまで)
  • 基本的なコラボレーション機能(コメント、@メンション、タスクの割り当て)

他のプロジェクト管理ツールと比較しても、無料プランの機能制限が少なく、小規模チームならこれだけでも十分に使えます。

どんな人にとってメリットか:予算をかけずにプロジェクト管理ツールを試してみたいスタートアップや、個人事業主のチームに最適です。

3. 複数のプロジェクトを横断的に管理できる

Asanaでは、ポートフォリオ機能(有料プラン)を使うことで、複数のプロジェクトの進捗を一覧で確認できます。各プロジェクトのステータスを「順調」「リスクあり」「遅延」などで色分けして表示できるため、管理者が全体を俯瞰しやすくなります。

どんな人にとってメリットか:複数のプロジェクトを並行して管理しているプロジェクトマネージャーや、クライアントワークを複数抱えている制作会社に便利です。

4. タスクの依存関係を設定できる

Asanaでは、タスク間に依存関係を設定できます。たとえば、「デザイン完成」タスクが完了しないと「コーディング開始」タスクが始められない、といった関係性を明示できます。

依存関係を設定しておくと、先行タスクが遅延した場合に自動で後続タスクの期限を調整する提案が表示されるため、スケジュールの再調整がスムーズになります。

どんな人にとってメリットか:工程が複雑で、タスクの順序が重要な開発プロジェクトや制作案件を管理している人に特に有効です。

5. 既存のワークフローに組み込みやすい

Asanaは100以上のツールと連携できるため、既存のワークフローを大きく変えることなく導入できます。特に、SlackやGoogle Workspace、Microsoft 365といった日常的に使うツールとの連携がスムーズなので、「新しいツールを覚えるのが面倒」という抵抗感が少なくなります。

どんな人にとってメリットか:すでに複数のツールを使っているチームで、それらを統合して管理したい人に向いています。

気になった点・注意しておきたいポイント

Asanaは優れたツールですが、すべての人に完璧というわけではありません。実際に使ってみて気になった点も正直にお伝えします。

1. 無料プランではタイムライン(ガントチャート)が使えない

無料プランでは、タイムライン(ガントチャート)が使えません。これは、プロジェクト全体のスケジュールを時系列で可視化する機能で、特にスケジュール管理が重要なプロジェクトでは必須です。

この機能を使いたい場合は、Starterプラン(月額約1,475円/ユーザー)以上にアップグレードする必要があります。

こういう人には合わないかも:無料でガントチャートを使いたい人は、代わりにTrello(Power-Upで拡張可能)や、ClickUp(無料でガントチャートが使える)を検討してもいいかもしれません。

2. 機能が多すぎて最初は迷うことがある

Asanaはシンプルに見えますが、実は非常に多機能です。カスタムフィールド、ルール、ポートフォリオ、目標管理など、すべてを使いこなすには学習コストがかかります。

特に、初めてプロジェクト管理ツールを使う人は、「どこから手をつければいいのか分からない」と感じることもあるかもしれません。

こういう人には合わないかも:シンプルにタスクだけを管理したい人や、学習コストをかけたくない人には、もっとシンプルなTrelloの方が向いているかもしれません。

3. モバイルアプリの操作性がやや劣る

AsanaのモバイルアプリはPC版に比べると、操作性がやや劣ります。特に、複雑なプロジェクト構成やカスタムフィールドが多い場合、スマホの小さな画面では操作しづらいことがあります。

こういう人には合わないかも:外出先でもガッツリ作業したい人や、スマホメインで使いたい人には不向きです。

4. 通知が多すぎると感じることがある

Asanaは、タスクの更新やコメントがあるたびに通知が届きます。デフォルトでは通知が多めに設定されているため、プロジェクトが活発に動いていると、通知が多すぎて煩わしいと感じることがあります。

ただし、通知設定は細かくカスタマイズできるので、最初に自分の好みに調整しておくことをおすすめします。

こういう人には合わないかも:通知に敏感な人や、集中して作業したい人は、最初に通知設定を見直しておきましょう。

5. 料金が人数ベースで増えていく

Asanaの有料プランは、ユーザー単位での課金です。たとえば、Starterプランで10人のチームなら、月額約14,750円(年払いの場合)になります。

チームの規模が大きくなると、コストが膨らむため、予算に余裕がない場合は注意が必要です。

こういう人には合わないかも:大規模チームで予算を抑えたい場合は、フラットな料金体系のClickUpや、無料プランの制限が緩いTrelloを検討してもいいでしょう。

類似ツールとの比較

Asanaと同じようなプロジェクト管理ツールはいくつかあります。それぞれの違いを簡単に整理しました。

Asana vs. Trello

Trelloは、カンバンボード形式のシンプルなタスク管理ツールです。

  • Trelloの強み:シンプルで直感的。無料プランでもかなり使える。学習コストが低い
  • Asanaの強み:複数のビュー形式、依存関係、ポートフォリオ管理など、より高度な機能が揃っている

どういう人にどちらが向いているか

  • Trelloがおすすめ:シンプルにカンバンボードでタスクを管理したい人、個人やごく小規模なチーム
  • Asanaがおすすめ:複数のプロジェクトを管理したい人、チームの規模が大きい人、高度な機能を使いたい人

Asana vs. ClickUp

ClickUpは、オールインワン型のプロジェクト管理ツールです。

  • ClickUpの強み:無料プランでもガントチャートや自動化が使える。カスタマイズ性が非常に高い
  • Asanaの強み:UIがシンプルで洗練されている。学習コストが低い

どういう人にどちらが向いているか

  • ClickUpがおすすめ:無料でできるだけ多機能を使いたい人、カスタマイズを楽しみたい人
  • Asanaがおすすめ:シンプルで使いやすいツールが好きな人、デザイン性を重視する人

Asana vs. Monday.com

Monday.comは、視覚的に美しいプロジェクト管理ツールです。

  • Monday.comの強み:カラフルで視覚的に分かりやすい。ダッシュボードが強力
  • Asanaの強み:無料プランがある。外部ツールとの連携が豊富

どういう人にどちらが向いているか

  • Monday.comがおすすめ:視覚的に華やかなツールが好きな人、ダッシュボードを活用したい人
  • Asanaがおすすめ:まずは無料で試したい人、Slackなど外部ツールとの連携を重視する人

Asanaがハマる具体的なワークフロー例

ここからは、Asanaが実際にどんなシーンで活躍するのか、具体的なワークフロー例を2つ紹介します。

例1:Webサイト制作プロジェクトの進行管理

小規模な制作会社やフリーランスチームが、クライアントのWebサイト制作をAsanaで管理する場合のフローです。

  1. プロジェクトを作成:「〇〇様 Webサイト制作」というプロジェクトを作成
  2. タスクを分解:ヒアリング、ワイヤーフレーム作成、デザイン、コーディング、テスト、納品、といったタスクを作成
  3. 担当者を割り当て:デザイナー、エンジニア、ディレクターにそれぞれタスクを割り当て
  4. 依存関係を設定:「デザイン完了」→「コーディング開始」という依存関係を設定
  5. タイムラインで進捗確認:ガントチャートで全体のスケジュールを確認し、遅延があれば調整
  6. Slackと連携:デザインが完了したら、Slack上で通知し、レビューを依頼
  7. クライアントへの報告:ダッシュボードをPDFでエクスポートし、進捗報告資料として共有

このフローのメリット:タスクの漏れや重複がなくなり、チーム全体の進捗が可視化されます。クライアントへの報告もスムーズになります。

例2:マーケティングキャンペーンの運営

マーケティングチームが、毎月のキャンペーンをAsanaで管理する場合のフローです。

  1. テンプレートを作成:「月次キャンペーン」のテンプレートを作成(タスク構成は毎月同じ)
  2. 新しいキャンペーンを開始:テンプレートから「2025年1月キャンペーン」プロジェクトを作成
  3. カスタムフィールドで管理:「優先度」「ステータス」「予算」などのカスタムフィールドを設定
  4. 自動化ルールを設定:「原稿レビュー完了」→「自動でデザイン担当に通知」などのルールを設定
  5. カレンダービューで確認:各タスクの締め切りをカレンダーで確認し、重複や負荷を調整
  6. Google Driveと連携:キャンペーン資料をGoogle Driveに保存し、Asanaのタスクに添付
  7. 完了後の振り返り:プロジェクト完了後、「振り返り」セクションでKPIや改善点をまとめる

このフローのメリット:毎月同じ構成で進行できるため、準備時間が大幅に短縮されます。自動化により、手動での連絡や確認作業が減ります。

まとめ:どんな人がAsanaを選ぶべきか

最後に、Asanaがおすすめな人とおすすめしない人を整理します。

Asanaがおすすめな人

  • 複数のプロジェクトを並行して管理している人:ポートフォリオ機能で全体を俯瞰できる
  • チームの規模が5〜50人程度の人:無料プランでも使えるが、有料プランでさらに活躍
  • Slack、Google Workspace、Microsoft 365などを日常的に使っている人:既存ツールとの連携がスムーズ
  • シンプルで洗練されたUIが好きな人:デザイン性が高く、使っていて気持ちいい
  • タスクの依存関係やスケジュール管理を重視する人:ガントチャートや依存関係設定が強力
  • まずは無料で試してみたい人:無料プランでも基本機能が充実

Asanaがおすすめしない人

  • シンプルにカンバンボードだけ使いたい人:Trelloの方が向いている
  • 無料でガントチャートを使いたい人:ClickUpやGanttProjectなど他のツールを検討
  • 大規模チーム(50人以上)で予算を抑えたい人:ユーザー単位課金なのでコストが膨らむ
  • モバイルメインで使いたい人:PC版の方が圧倒的に使いやすい
  • 学習コストをかけたくない人:機能が多いので、最初は慣れるまで時間がかかる

まずは無料で試してみよう

Asanaは無料プランが用意されており、クレジットカード登録なしで今すぐ使い始められます。最大10名まで利用できるので、まずは小さなプロジェクトで試してみて、自分のチームに合うかどうかを確認してみてください。

もし「もっと高度な機能を使いたい」と感じたら、StarterプランやAdvancedプランにアップグレードすることで、タイムライン、自動化、ポートフォリオ管理などが使えるようになります。

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