プロジェクトが複数走っていて、「誰が何をやっているか分からない」「進捗が見えない」「タスクが散らばって把握しきれない」──そんな悩みを抱えていませんか?
Monday.comは、視覚的で直感的なインターフェースを持つクラウド型のプロジェクト管理・業務管理ツールです。スプレッドシート感覚で使えるシンプルさと、カスタマイズ性の高さを兼ね備えており、小規模チームから中規模企業まで幅広く利用されています。
この記事では、Monday.comの機能や使い方、実際に使ってみた感想、メリット・デメリット、類似ツールとの比較、どんな人に向いているかを詳しく解説します。
Monday.comの概要と基本情報
Monday.comは、イスラエル発のクラウド型プロジェクト管理ツールです。2012年に創業され、現在では世界中で18万社以上に導入されています。
どんなカテゴリのツールか
Monday.comは、プロジェクト管理・業務管理ツールのカテゴリに属します。タスク管理だけでなく、以下のような幅広い用途に対応できます:
- プロジェクト管理(ガントチャート、カンバンボード、タイムライン)
- タスク管理・ToDo管理
- チームコラボレーション
- CRM(顧客管理)
- リソース管理
- ワークフロー自動化
- ドキュメント管理
代表的なユースケース
Monday.comは業種や職種を問わず、さまざまな場面で活用できます:
- マーケティングチーム:キャンペーン管理、コンテンツカレンダー、クリエイティブ制作の進捗管理
- 開発チーム:スプリント管理、バグトラッキング、リリース計画
- 営業チーム:リード管理、商談パイプライン、顧客フォローアップ
- 人事・総務:採用プロセス管理、オンボーディング、施設管理
- 制作会社・代理店:クライアント案件管理、納期管理、リソース配分
料金・対応言語・提供形態
料金プラン(2025年時点):
- 個人(Individual):無料(最大2シートまで、基本機能のみ)
- ベーシック(Basic):月額1,200円/ユーザー(年払い)〜
- スタンダード(Standard):月額1,400円/ユーザー(年払い)〜
- プロ(Pro):月額2,400円/ユーザー(年払い)〜
- エンタープライズ(Enterprise):要問い合わせ
※料金は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
対応言語:日本語を含む20言語以上に対応しています。インターフェースも日本語化されており、日本語でのサポートも提供されています。
提供形態:
- Webブラウザ(Chrome、Safari、Firefox、Edgeなど)
- デスクトップアプリ(Windows、Mac)
- モバイルアプリ(iOS、Android)
主な機能とできること
Monday.comは非常に多機能ですが、ここでは実務でよく使われる主要な機能を紹介します。
1. 複数のビュー形式でプロジェクトを可視化
Monday.comの最大の特徴は、同じデータを複数の視点で見られることです。
- カンバンボード:タスクの進行状況を視覚的に把握(例:To Do → In Progress → Done)
- ガントチャート:プロジェクトのスケジュールや依存関係を時系列で表示
- タイムライン:マイルストーンや納期を時系列で管理
- カレンダー:タスクやイベントをカレンダー形式で表示
- テーブル(スプレッドシート):Excelライクな表形式でデータを編集
- マップビュー:位置情報を含むタスクを地図上に表示(営業ルートや施設管理に便利)
実務だとこう使う:例えば、マーケティングチームであれば、コンテンツ制作をカンバンで管理しつつ、キャンペーン全体のスケジュールはガントチャートで把握、納品日はカレンダービューでチェック、といった使い分けができます。
2. 自動化機能でルーティンワークを削減
Monday.comには強力なワークフロー自動化機能が搭載されています。プログラミング不要で、「このタスクのステータスが変わったら、担当者に通知を送る」といった自動化を設定できます。
- ステータスが「完了」になったら、次の担当者に自動アサイン
- 期限が近づいたらSlackやメールで通知
- 新しいタスクが追加されたら、チームメンバーに通知
- 特定の条件を満たしたら、別のボードにアイテムを移動
実務だとこう使う:営業チームであれば、「商談ステータスが『成約』になったら、カスタマーサクセスチームに通知を送り、オンボーディングボードに自動でタスクを追加」といった自動化が可能です。
3. ダッシュボードでプロジェクト全体を俯瞰
複数のプロジェクトやボードのデータを集約し、カスタマイズ可能なダッシュボードで一元管理できます。
- 進捗状況を数値やグラフで可視化
- チームごとのタスク数や完了率を表示
- 期限切れタスクや担当者ごとの負荷を確認
- 複数のプロジェクトを横断してデータを集計
実務だとこう使う:プロジェクトマネージャーであれば、複数案件の進捗をひとつのダッシュボードでモニタリングし、リソースの偏りや遅延リスクを早期に発見できます。
4. 外部ツールとの豊富な連携
Monday.comは50以上の外部ツールと連携できます。
- コミュニケーション:Slack、Microsoft Teams、Gmail
- ファイル管理:Google Drive、Dropbox、OneDrive
- 開発ツール:GitHub、Jira、GitLab
- デザインツール:Figma、Adobe Creative Cloud
- マーケティング:Mailchimp、HubSpot、Google Analytics
- 自動化プラットフォーム:Zapier、Make(Integromat)
実務だとこう使う:例えば、Slackと連携しておけば、Monday.com上でタスクが完了したらSlackに通知が飛び、わざわざMonday.comを開かなくてもチームに共有できます。
5. AIアシスタント機能
2024年以降、Monday.comにはAI機能が追加されました。すべてのプランで毎月500の無料AIクレジットが付与され、以下のような機能を利用できます:
- タスクの自動要約
- メールやコメントの自動生成
- データの分析とインサイト提示
- タスクの優先順位付け支援
6. ドキュメント・ナレッジベース機能
Monday.comにはWorkDocsという機能があり、Notionのようにドキュメントを作成・共有できます。プロジェクトの仕様書や議事録をタスクと紐付けて管理できるため、情報が散らばりません。
実際に触ってわかったメリット
とにかく視覚的で直感的に使える
Monday.comの最大の魅力は、視覚的に分かりやすいデザインです。カラフルなステータスラベル、ドラッグ&ドロップ操作、スプレッドシートライクなインターフェースにより、ITツールに慣れていないメンバーでもすぐに使い始められます。
実際、導入企業のレビューでも「使いやすさ」を評価する声が多く見られました。TrelloやAsanaを使ったことがある人なら、ほぼ説明なしで使えるでしょう。
どんな人にとってメリットか:
- ITツールに不慣れなチームメンバーがいる
- 複雑な設定や学習コストを避けたい
- プロジェクト管理初心者
カスタマイズ性が非常に高い
Monday.comは、業種や用途に合わせて自由にカスタマイズできます。ボードのカラム(フィールド)は、テキスト、数値、日付、ドロップダウン、ファイル、リンクなど、さまざまな形式を追加可能です。
また、テンプレートも豊富に用意されており、プロジェクト管理、CRM、マーケティング、人事など、用途に応じたテンプレートを選んで即座に使い始められます。
どんな人にとってメリットか:
- 業種特有のワークフローを管理したい
- ツールを自社の業務に合わせてカスタマイズしたい
- 既存のExcelやスプレッドシートをそのまま移行したい
複数のプロジェクトを一元管理できる
ダッシュボード機能により、複数のプロジェクトやチームを横断してデータを集約できます。「今週納期のタスク一覧」「各メンバーの負荷状況」「プロジェクトごとの進捗率」などをリアルタイムで把握できるため、マネージャーやリーダーにとって非常に便利です。
どんな人にとってメリットか:
- 複数のプロジェクトを同時に管理している
- チーム全体のリソース配分を最適化したい
- 経営層やクライアントに進捗を報告する機会が多い
自動化機能で手作業が減る
繰り返し発生するタスクや通知を自動化できるため、手作業が大幅に削減されます。「毎週金曜日に進捗レポートを自動生成」「期限が近づいたら自動でリマインド」といった設定が、プログラミング不要で実現できます。
Zapierと連携すれば、さらに高度な自動化も可能です。例えば、「Googleフォームから新しい問い合わせがあったら、Monday.comにタスクを自動作成し、担当者にSlack通知を送る」といった連携ができます。
どんな人にとってメリットか:
- 定型業務や繰り返し作業が多い
- 通知漏れやタスク漏れを防ぎたい
- 業務効率を徹底的に高めたい
日本語サポートが充実している
Monday.comは日本語に完全対応しており、インターフェースだけでなく、日本の代理店による日本語サポートも受けられます。導入時の設定支援や、使い方の相談も日本語で対応してもらえるため、海外ツールにありがちな「英語でしか問い合わせできない」という心配がありません。
どんな人にとってメリットか:
- 英語に不安がある
- 手厚いサポートを受けたい
- 初めて海外製ツールを導入する
気になった点・注意しておきたいポイント
自由度が高い分、構造設計が必要
Monday.comは非常にカスタマイズ性が高い反面、「どう使うか」を最初に設計する必要があります。テンプレートを使えばある程度は楽ですが、独自のワークフローを組む場合、ボードの構造やカラムの設計に時間がかかることがあります。
特に、チーム全体で使う場合は「誰がどのボードを使うか」「どのタイミングでステータスを更新するか」といったルールを決めておかないと、情報が散らかってしまうリスクがあります。
こういう人には合わないかも:
- 「すぐに使い始めたい」という人(テンプレートを使えば軽減できます)
- シンプルなタスク管理だけで十分な人(TrelloやTodoistの方が軽い)
料金が少し高め
Monday.comはユーザー数課金のため、チームの人数が増えるとコストが上がります。例えば、10人チームでスタンダードプラン(月額1,400円/ユーザー)を使うと、月額14,000円、年間で168,000円になります。
また、無料プランは2ユーザーまでという制限があり、チームで使うには有料プランが必須です。
こういう人には合わないかも:
- 予算を極力抑えたいスタートアップや個人事業主
- 無料で使えるツールを探している人(Trelloの無料プランやNotionの無料プランの方が柔軟)
高度な機能は上位プランが必要
タイムトラッキング、高度な自動化、ダッシュボードのカスタマイズ、依存関係の設定などの機能は、スタンダードプラン以上でないと使えません。ベーシックプランだと機能が限定されるため、本格的に使いたい場合は上位プランの契約が必要です。
通知が多くなりがち
Monday.comはデフォルトで通知が多めです。タスクの更新、コメント、ステータス変更など、さまざまなアクションで通知が飛ぶため、通知設定を適切に調整しないと「通知が多すぎて見逃す」という状況になりかねません。
導入初期に、チーム全体で通知ルールを決めておくことをおすすめします。
モバイルアプリの機能が限定的
モバイルアプリは用意されていますが、PC版と比べると機能が限定的です。簡単なタスク確認や更新はできますが、複雑なボードの編集やダッシュボードの作成は、PCで行う方がスムーズです。
類似ツールとの比較
Monday.comと比較されることが多いツールをいくつか紹介します。
Monday.com vs. Trello
Trelloは、シンプルなカンバンボード型のタスク管理ツールです。
Trelloの方が向いている人:
- シンプルなタスク管理だけで十分
- 無料で使いたい(Trelloの無料プランは機能豊富)
- 小規模なチーム(5人以下)
Monday.comの方が向いている人:
- 複数のプロジェクトを一元管理したい
- ガントチャートやダッシュボードが必要
- 自動化や外部連携を活用したい
Monday.com vs. ClickUp
ClickUpも、Monday.comと同様にオールインワン型のプロジェクト管理ツールです。
ClickUpの方が向いている人:
- 機能の豊富さを重視(ClickUpは機能がさらに多い)
- 無料プランでも多機能を使いたい
- カスタマイズにこだわりたい
Monday.comの方が向いている人:
- シンプルで直感的なUIを重視
- 学習コストを抑えたい
- 日本語サポートを重視
Monday.com vs. Asana
Asanaは、タスク管理とプロジェクト管理に特化したツールです。
Asanaの方が向いている人:
- タスクの依存関係を細かく管理したい
- シンプルで洗練されたUIを好む
- 無料プランで基本機能を使いたい(Asanaは15人まで無料)
Monday.comの方が向いている人:
- CRMやマーケティング管理など、プロジェクト管理以外の用途にも使いたい
- ダッシュボードでデータを可視化したい
- カスタマイズ性を重視
Monday.com vs. Notion
Notionは、ドキュメント作成とデータベースを組み合わせた、柔軟性の高いワークスペースツールです。
Notionの方が向いている人:
- ドキュメント作成・ナレッジ管理がメイン
- 自由度の高いデータベース設計をしたい
- 個人利用がメイン(Notionの無料プランは個人なら無制限)
Monday.comの方が向いている人:
- プロジェクト管理・タスク管理がメイン
- ガントチャートやタイムラインが必要
- チームでのコラボレーションを重視
Monday.comがハマる具体的なワークフロー例
ワークフロー例1:マーケティングチームのコンテンツ制作管理
マーケティングチームが、ブログ記事やSNS投稿を計画的に制作・公開する場合のワークフローです。
- コンテンツ企画ボードを作成:各記事をアイテムとして登録し、「企画中」「執筆中」「レビュー中」「公開済み」のステータスを設定
- 担当者をアサイン:ライター、編集者、デザイナーをそれぞれのタスクに割り当て
- カレンダービューで公開スケジュールを確認:納期や公開日をカレンダー形式で可視化
- 自動化を設定:「ステータスが『執筆中』になったら、編集者に通知」「公開日の3日前にSlack通知」
- ダッシュボードで進捗を可視化:今月の公開記事数、ステータス別の記事数をグラフで表示
このワークフローにより、チーム全体でコンテンツの進捗を把握でき、納期遅れやタスク漏れを防げます。
ワークフロー例2:営業チームのリード管理・商談パイプライン
営業チームが、リードから成約までのプロセスを管理する場合のワークフローです。
- リード管理ボードを作成:各リードをアイテムとして登録し、「新規」「商談中」「提案済み」「成約」「失注」のステータスを設定
- 担当営業をアサイン:各リードに担当営業を割り当て
- 自動化でフォローアップを設定:「新規リードが追加されたら、担当営業にSlack通知」「商談から3日経過したら、リマインド通知」
- カンバンビューでパイプラインを可視化:商談のステージごとにリードを分類し、進捗を一目で把握
- ダッシュボードで売上予測を表示:商談金額の合計、成約率、営業担当ごとのパフォーマンスをグラフで可視化
- 成約後、自動でカスタマーサクセスボードに移動:「ステータスが『成約』になったら、別のボードにアイテムをコピー」という自動化を設定
このワークフローにより、営業活動が属人化せず、チーム全体で進捗を共有できます。
まとめ:どんな人がMonday.comを選ぶべきか
Monday.comがおすすめな人
- 複数のプロジェクトを同時に管理している人:ダッシュボードで一元管理できる
- 視覚的に分かりやすいツールを使いたい人:カラフルで直感的なデザイン
- チームでコラボレーションしたい人:コメント、通知、権限管理が充実
- 自動化で業務効率を高めたい人:ワークフロー自動化が強力
- 柔軟にカスタマイズしたい人:業種や用途に合わせて自由に設計できる
- 外部ツールと連携したい人:Slack、Google Drive、Zapierなど50以上のツールと連携可能
- 日本語サポートを重視する人:日本の代理店による手厚いサポートあり
Monday.comがおすすめしない人
- シンプルなタスク管理だけで十分な人:TrelloやTodoistの方が軽量で使いやすい
- 予算を極力抑えたい人:無料プランは2ユーザーまで、有料プランは少し高め
- 個人利用がメインの人:NotionやObsidianの方が柔軟で無料枠が広い
- すぐに使い始めたい人:初期設定に多少の時間が必要(ただしテンプレートで軽減可能)
まずは無料トライアルで試してみよう
Monday.comは、14日間の無料トライアル(有料プランの全機能を試せる)があります。また、2ユーザーまでなら無料プランで継続利用も可能です。
まずは無料で触ってみて、自社のワークフローに合うかどうかを確認してみることをおすすめします。
詳しくはMonday.com公式サイトをご覧ください。
NeuroStackでは、他にもプロジェクト管理ツールやワークフロー自動化ツールのレビューを多数公開しています。ぜひ他の記事もチェックして、あなたに最適なツールを見つけてください。