お問い合わせメール対応を自動化するワークフロー|Gmail・Make・ChatGPT・Notionを組み合わせた実践レシピ

お問い合わせメール対応を自動化するワークフロー

ゴールと前提条件

こんにちは、NeuroStackを運営しているユウキ・カミシロです。

日々のビジネスの中で、お問い合わせメールへの対応に時間を取られていませんか?「メールを開いて、内容を読んで、返信文を考えて、送信する」という一連の作業は、1件あたり5〜10分程度かかります。これが1日に10件、20件と増えていくと、気づけば数時間がメール対応に消えてしまいます。

本記事では、お問い合わせメールの受信から、内容の整理、AIによる返信文の下書き作成、Notionへの記録までを自動化するワークフローを紹介します。このワークフローを導入することで、メール対応の作業時間を約70%削減でき、担当者は最終チェックと送信のみに集中できるようになります。

このワークフローで実現できること

  • Gmailに届いたお問い合わせメールを自動で検知
  • メール内容をChatGPTが分析し、適切な返信文の下書きを自動生成
  • 問い合わせ内容と返信案をNotionに自動で記録
  • 担当者はNotionで確認・修正後、ワンクリックで返信

前提となる環境

このワークフローを実装するには、以下の環境が必要です:

  • Gmailのビジネスアカウント(Google Workspace推奨)
  • Make(旧Integromat)の無料または有料アカウント
  • OpenAIのAPIキー(ChatGPT APIを利用)
  • Notionのワークスペース

いずれも無料プランから始められますが、メール件数が多い場合はMakeの有料プラン(月額9ドル〜)を検討することをおすすめします。

全体フローの俯瞰図

まず、このワークフロー全体の流れを把握しましょう。以下のような4つのステップで構成されています:

  1. トリガー: Gmailで特定のラベルが付いたメール(例:「お問い合わせ」ラベル)を検知
  2. 情報整理: メールの送信者、件名、本文を抽出し、構造化されたデータに変換
  3. AI処理: ChatGPT APIにメール内容を送信し、適切な返信文の下書きを生成
  4. 記録・通知: 問い合わせ内容と返信案をNotionのデータベースに保存し、担当者に通知

この流れにより、人間が介入するのは「Notionで返信文を最終チェックして送信ボタンを押す」というワンアクションだけになります。メールを開いて読む、返信文を一から考える、という時間のかかる作業はすべて自動化されます。

使用するツールと役割

このワークフローでは、4つのツールを組み合わせます。それぞれの役割を理解しておくと、設定時の迷いが減ります。

Gmail(メール受信とトリガー)

Gmailは、お問い合わせメールを受信するメールボックスとして機能します。Makeは定期的にGmailをチェックし、特定の条件(ラベルや未読など)に合致したメールを検知します。

このワークフローでの役割:

  • お問い合わせメールの受信窓口
  • 自動化のトリガーとなるメールの提供

Make(ワークフローの中核)

Make(旧Integromat)は、各種SaaSツールを繋ぎ合わせる自動化プラットフォームです。ZapierやIFTTTと同様のiPaaSツールですが、より柔軟で複雑な処理が可能で、無料プランでも十分な機能を利用できます。

このワークフローでの役割:

  • Gmailの新着メールを監視
  • メールデータをChatGPTとNotionに受け渡し
  • 各ツール間のデータ変換と処理の制御

ChatGPT API(返信文の自動生成)

OpenAIのChatGPT APIは、お問い合わせ内容を理解し、適切な返信文を生成するAIエンジンです。プロンプトを工夫することで、あなたのビジネスのトーンやスタイルに合わせた返信文を作成できます。

このワークフローでの役割:

  • 問い合わせ内容の分析と要約
  • ビジネストーンに合わせた返信文の下書き作成
  • FAQ的な質問への自動回答

Notion(問い合わせ管理データベース)

Notionは、問い合わせ内容と返信案を一元管理するデータベースとして機能します。チーム全体で問い合わせ状況を可視化でき、対応漏れを防ぐことができます。

このワークフローでの役割:

  • 問い合わせ内容の一元管理
  • AI生成の返信文の保存と編集
  • 対応状況のステータス管理(未対応、対応中、完了など)

手順詳細(ステップバイステップ)

それでは、実際の設定手順を順番に見ていきましょう。各ステップで「何を設定するのか」「どこでつまづきやすいか」を丁寧に説明します。

STEP 1:Notionでお問い合わせ管理データベースを作成

まず、問い合わせ内容を記録するNotionのデータベースを準備します。

  1. Notionで新しいページを作成し、「お問い合わせ管理」などの名前をつけます
  2. 「テーブル – インライン」を選択してデータベースを作成します
  3. 以下のプロパティ(列)を追加します:
    • タイトル(Name): デフォルトで存在(問い合わせ件名を入力)
    • 送信者メール(Email): テキスト形式
    • 問い合わせ内容(Content): 長文テキスト形式
    • AI返信案(AI Reply): 長文テキスト形式
    • ステータス(Status): セレクト形式(未対応、確認中、返信済みなど)
    • 受信日時(Received): 日付形式

つまづきポイント: Notionのプロパティ名は後でMakeの設定時に使用します。正確に覚えておくか、スクリーンショットを撮っておくと良いでしょう。

STEP 2:Gmailでラベルとフィルタを設定

お問い合わせメールを自動で識別できるように、Gmailにラベルを作成します。

  1. Gmailの設定画面から「ラベル」タブを開きます
  2. 「新しいラベルを作成」をクリックし、「お問い合わせ」などの名前をつけます
  3. 「フィルタとブロック中のアドレス」タブに移動します
  4. 「新しいフィルタを作成」をクリックし、条件を設定します:
    • 例:「宛先」にお問い合わせ専用のメールアドレス(contact@example.com)を指定
    • または「件名」に「お問い合わせ」が含まれる、など
  5. 「ラベルを付ける」で先ほど作成した「お問い合わせ」ラベルを選択します

これで、条件に合ったメールに自動的にラベルが付くようになります。

STEP 3:MakeでGmail連携を設定(トリガー)

いよいよMakeでワークフローを構築します。まずはGmailからメールを取得する部分から始めます。

  1. Makeにログインし、「Create a new scenario」をクリックします
  2. 検索ボックスに「Gmail」と入力し、「Gmail」モジュールを選択します
  3. 「Watch emails」トリガーを選択します(定期的にメールをチェックするトリガー)
  4. Gmailアカウントとの接続を求められるので、「Add」をクリックして認証します
  5. 以下の設定を行います:
    • Label: 先ほど作成した「お問い合わせ」ラベルを選択
    • Mark email as read: Yes(処理後に既読にする)
    • Maximum number of results: 10(1回の実行で取得する最大件数)
  6. 「OK」をクリックして保存します

つまづきポイント: 初回の接続時、Googleのセキュリティ警告が出る場合があります。「信頼できるアプリ」として許可する必要があります。また、無料プランでは15分ごとのチェックになるため、リアルタイム性が必要な場合は有料プランを検討してください。

STEP 4:ChatGPT APIとの連携設定

次に、取得したメール内容をChatGPTに送信して返信文を生成します。

  1. Gmailモジュールの右側にある「+」ボタンをクリックし、新しいモジュールを追加します
  2. 検索ボックスに「OpenAI」と入力し、「OpenAI (ChatGPT, Whisper, DALL-E)」を選択します
  3. 「Create a Chat Completion」アクションを選択します
  4. OpenAI APIとの接続を作成します:
  5. 以下のパラメータを設定します:
    • Model: gpt-4o-mini(コスト効率が良い)またはgpt-4(より高品質)
    • Role: System
    • Message Content: 以下のようなプロンプトを入力します:
あなたは親切で丁寧なカスタマーサポート担当者です。
以下のお問い合わせメールに対して、適切で親しみやすい返信文を作成してください。

【重要な指示】
- 丁寧語を使用してください
- 問い合わせ内容を正確に理解し、的確に回答してください
- 分からない場合は、確認して後日連絡する旨を伝えてください
- 署名は含めないでください(後で追加します)
  1. 「Add item」をクリックして、ユーザーメッセージを追加します:
    • Role: User
    • Message Content: Gmailモジュールから取得したメール本文を挿入します
    • テキストボックス内をクリックすると、「Text Plain」という項目が表示されるので選択します
  2. Max Tokens: 500(返信文の最大長)
  3. Temperature: 0.7(創造性とのバランス、0.5〜0.8が推奨)

つまづきポイント: プロンプトの品質が返信文の品質に直結します。最初は簡単なプロンプトから始めて、実際の返信内容を見ながら改善していくことをおすすめします。また、APIキーは絶対に公開しないよう注意してください。

STEP 5:Notionへのデータ記録設定

ChatGPTが生成した返信文と問い合わせ内容をNotionに保存します。

  1. OpenAIモジュールの右側の「+」ボタンをクリックし、新しいモジュールを追加します
  2. 検索ボックスに「Notion」と入力し、「Notion」を選択します
  3. 「Create a Database Item」アクションを選択します
  4. Notionとの接続を作成します:
    • 「Add」をクリックし、Notionアカウントで認証します
    • Makeに対してNotionへのアクセス権限を付与します
  5. 以下の設定を行います:
    • Database ID: STEP 1で作成したデータベースを選択します
    • プロパティの設定: 各プロパティに値を割り当てます
      • タイトル(Name): Gmailモジュールの「Subject」を選択
      • 送信者メール: Gmailモジュールの「From: Email Address」を選択
      • 問い合わせ内容: Gmailモジュールの「Text Plain」を選択
      • AI返信案: OpenAIモジュールの「Message Content」を選択
      • ステータス: 「未対応」を手動で入力
      • 受信日時: Gmailモジュールの「Date」を選択
  6. 「OK」をクリックして保存します

つまづきポイント: NotionのデータベースIDの選択で、目的のデータベースが表示されない場合は、Makeの接続設定でNotionへのアクセス権限を再度確認してください。また、プロパティ名がSTEP 1で作成したものと完全に一致している必要があります。

STEP 6:動作テストと調整

ワークフローの構築が完了したら、動作テストを行います。

  1. Makeの画面下部にある「Run once」ボタンをクリックします
  2. テスト用のお問い合わせメールを自分宛に送信します(「お問い合わせ」ラベルが付くように)
  3. Makeが正常に実行されるかを確認します:
    • 各モジュールに緑のチェックマークが表示されれば成功です
    • エラーが表示された場合は、該当モジュールをクリックして詳細を確認します
  4. Notionのデータベースを開き、新しいエントリが作成されているか確認します
  5. AI返信案の内容が適切かチェックします

問題がなければ、「Scheduling」をオンにして自動実行を有効化します。これで15分ごと(無料プランの場合)にGmailをチェックし、自動処理が行われるようになります。

自動化前後でどう変わるか(ビフォーアフター)

このワークフローを導入することで、お問い合わせ対応がどのように変わるのか、具体的に見ていきましょう。

作業時間の変化

工程 自動化前 自動化後
メール確認 1分 0分(自動)
内容理解・分析 2〜3分 0分(AI処理)
返信文作成 5〜10分 0分(AI生成)
Notionへの記録 2分 0分(自動)
最終確認・送信 1分 1〜2分
合計(1件あたり) 11〜17分 1〜2分

1日10件のお問い合わせの場合:

  • 自動化前:110〜170分(約2〜3時間)
  • 自動化後:10〜20分
  • 削減時間:約100〜150分(1.5〜2.5時間)

ミスの発生率

自動化前:

  • 返信漏れのリスク:中〜高(メールが埋もれる、見落とすなど)
  • 記録漏れ:高(忙しい時はNotionへの記録を忘れがち)
  • 返信内容の品質:担当者のスキルや疲労度に依存

自動化後:

  • 返信漏れのリスク:低(すべてNotionに記録されるため可視化される)
  • 記録漏れ:ゼロ(100%自動記録)
  • 返信内容の品質:一定水準を維持(AIのプロンプトで品質を統一)

メンバー間の共有のしやすさ

自動化前:

  • メールボックスを共有する必要がある
  • 誰がどの問い合わせに対応しているか不明瞭
  • 過去の問い合わせを検索しにくい

自動化後:

  • Notionのデータベースで全員が最新状況を把握できる
  • ステータス管理で対応状況が一目瞭然
  • Notionの検索機能で過去の問い合わせを簡単に検索可能
  • チームメンバーの追加も簡単(Notionの権限設定のみ)

応用・拡張アイデア

基本的なワークフローが動作するようになったら、以下のような拡張を検討してみましょう。

1. Slack通知の追加

新しい問い合わせが来た時に、チームのSlackチャンネルに通知を送る機能を追加できます。

  • Notionモジュールの後ろに「Slack」モジュールを追加
  • 「Send a Message」アクションを選択
  • 通知内容に送信者、件名、AI返信案の要約を含める
  • 緊急度の高い問い合わせ(特定キーワードを含む)の場合は@メンションを付ける

2. 問い合わせカテゴリの自動分類

ChatGPTに問い合わせ内容を分類させ、Notionのプロパティに反映させることができます。

  • OpenAIモジュールのプロンプトに「問い合わせをカテゴリ分類してください(技術的質問、料金に関する質問、機能リクエストなど)」を追加
  • Notionに「カテゴリ」プロパティ(セレクト形式)を追加
  • AIの分類結果をNotionのカテゴリに反映

3. FAQデータベースとの連携

よくある質問については、NotionのFAQデータベースから回答を自動取得する機能を追加できます。

  • Notionに別途FAQデータベースを作成
  • Makeで問い合わせ内容とFAQを照合
  • マッチする回答があれば、それをベースにChatGPTが返信文を生成
  • 一貫性のある回答を維持しつつ、パーソナライズも可能

4. 優先度の自動設定

問い合わせ内容から緊急度を判断し、優先度を自動設定できます。

  • OpenAIモジュールで緊急度を判定(高、中、低)
  • Notionの「優先度」プロパティに反映
  • 高優先度の場合はSlackで特別な通知を送信

5. 自動返信機能の追加

定型的な問い合わせについては、確認なしで自動返信する機能も実装可能です。

  • ChatGPTに「この問い合わせは自動返信可能か」を判定させる
  • 可能な場合は、MakeのGmailモジュール「Send an Email」で自動返信
  • Notionのステータスを「自動返信済み」に設定
  • 不可能な場合は従来通り担当者確認を待つ

注意: 自動返信機能は便利ですが、誤った内容を送信するリスクもあります。最初は必ず人間の確認を挟み、十分にテストしてから導入することを強く推奨します。

6. Google スプレッドシートでの分析

問い合わせデータをGoogle スプレッドシートに蓄積し、分析レポートを作成できます。

  • Notionモジュールの後ろに「Google Sheets」モジュールを追加
  • 「Add a Row」アクションで問い合わせデータをスプレッドシートに追加
  • 日時、カテゴリ、対応時間などを記録
  • 月次レポートを自動生成し、改善ポイントを可視化

よくある質問・つまづきポイントQ&A

Q1: Makeのトリガーが発火しません。何が原因でしょうか?

A: 以下の点を確認してください:

  • Gmailのラベル設定が正しいか(メールに実際にラベルが付いているか)
  • Makeのシナリオが「Scheduling: ON」になっているか
  • 無料プランの場合、最後の実行から15分以上経過しているか
  • Gmailとの連携が切れていないか(再認証が必要な場合があります)

最も多い原因は「ラベルが自動的に付いていない」ことです。手動でテストメールにラベルを付けて、トリガーが動作するか確認してみてください。

Q2: ChatGPTの返信文が期待したトーンと違います。

A: プロンプトの改善が必要です。以下のようなポイントを追加してみてください:

  • 具体的なトーン指示:「友好的で親しみやすいトーン」「ビジネスライクで簡潔に」など
  • サンプル返信文を提供:「以下のような形式で返信してください」と例文を示す
  • 禁止事項の明記:「専門用語を使わない」「長すぎる説明は避ける」など
  • 温度パラメータの調整:Temperatureを0.3〜0.5に下げると、より一貫性のある返信になります

Q3: Notionに同じデータが重複して登録されてしまいます。

A: Gmailモジュールの「Mark email as read」設定が「Yes」になっているか確認してください。また、以下の対策も有効です:

  • Gmailモジュールで「Criteria」を「Unread messages only」に設定
  • 処理後にラベルを削除または別のラベルに変更する
  • Makeの「Router」機能を使って、すでにNotionに存在するメールをスキップする

Q4: OpenAI APIの料金が心配です。どのくらいかかりますか?

A: GPT-4o-miniを使用する場合、1件あたりの返信文生成コストは約0.5〜1円程度です(2025年1月時点の料金)。1日10件、月間300件処理しても150〜300円程度なので、時間削減効果を考えると非常にコストパフォーマンスが良いと言えます。

コストをさらに抑えたい場合は:

  • GPT-3.5-turboを使用する(さらに安価だが品質は若干低下)
  • Max Tokensを300程度に制限する
  • OpenAIのダッシュボードで使用量を定期的にモニタリングする

Q5: エラーが発生した時の対処方法は?

A: Makeでは、エラーハンドリング機能が用意されています:

  • 各モジュールの設定で「Error handling」を有効化
  • エラー発生時の動作を選択:「Resume」(スキップして続行)、「Rollback」(処理を巻き戻す)、「Commit」(エラーを無視)
  • エラー通知をSlackやメールで受け取る設定を追加

また、Makeの実行履歴(History)から、どのモジュールでエラーが発生したかを確認できます。エラーメッセージを読んで、該当モジュールの設定を見直してください。

Q6: 複数人で対応する場合、誰が返信するか決める方法は?

A: Notionのデータベースに「担当者」プロパティ(Person形式)を追加し、以下のような運用が可能です:

  • Makeで問い合わせカテゴリに応じて自動的に担当者を割り当てる
  • ラウンドロビン方式で順番に担当者を割り振る
  • Slack通知でメンションし、最初に対応できる人が担当者に設定する
  • Notionのビュー機能で、各担当者が自分の対応待ちだけを見られるようにする

まとめ:まずどこから着手すべきか

お問い合わせメール対応の自動化、いかがでしたでしょうか。「複雑そう」「自分にできるか不安」と感じた方もいるかもしれません。

しかし、いきなり全部を実装する必要はありません。まずは以下のステップで、段階的に導入することをおすすめします:

フェーズ1:基本ワークフローの構築(1〜2時間)

  1. Notionのデータベースを作成
  2. Gmailのラベル設定
  3. MakeでGmail → Notion連携のみを構築(ChatGPTは後回し)

まずは「お問い合わせが自動的にNotionに記録される」ところまでを目指しましょう。これだけでも記録漏れがなくなり、チーム全体で問い合わせ状況を把握できるようになります。

フェーズ2:AI返信文生成の追加(1時間)

  1. OpenAI APIキーの取得
  2. MakeにChatGPTモジュールを追加
  3. シンプルなプロンプトでテスト実行

基本ワークフローが安定したら、ChatGPTによる返信文生成を追加します。最初は完璧を目指さず、「とりあえず下書きができる」レベルで十分です。使いながらプロンプトを改善していきましょう。

フェーズ3:拡張機能の追加(必要に応じて)

  1. Slack通知
  2. カテゴリ分類
  3. 優先度設定

基本機能が定着したら、あなたのチームに必要な拡張機能を追加していきます。すべてを実装する必要はなく、課題を感じた部分から優先的に改善していくのが良いでしょう。

最後に

お問い合わせ対応は、ビジネスにとって重要な顧客接点です。しかし、「時間がかかる」「定型作業が多い」という側面もあります。

このワークフローを導入することで、あなたとあなたのチームは、より価値の高い業務に時間を使えるようになります。自動化によって生まれた時間を、顧客との深い関係構築、新しいサービスの企画、チームメンバーのスキルアップなどに充ててください。

ワークフロー自動化は、「一度設定すれば終わり」ではありません。使いながら改善を重ね、あなたのビジネスに最適化していくプロセスです。まずは小さく始めて、少しずつ拡張していきましょう。

もし不明な点や困ったことがあれば、Makeの公式ドキュメント、OpenAIのガイド、Notionのヘルプセンターを参照してください。また、NeuroStackでは今後も様々な自動化レシピを紹介していきますので、ぜひご活用ください。

あなたの業務自動化の第一歩を、心から応援しています!